結婚式に贈る曲

昨日は山形まで結婚を祝う会に行ってきました。学生の頃に宮城でいっしょに活動していた仲間です。彼女が山形の仲間にすごく大切にされていて、いきいきと生活し活動している様子がうかがえる、とてもいい祝う会でした。
宮城の仲間には何か一つ余興を…と依頼されていたので、じゃあ歌でもという話になりました。そして選んだのが『すてきなニュース』という曲。ある日すてきなニュースがラジオで流れた。それは世界中からすべての戦争がなくなった、という内容です。この曲をつくった苫米地サトロさんによると、ジョン・レノンの『イマジン』に対する返歌で、戦争のなくなった世界をまず想像することからはじめよう、という歌だそうです。宮城では、2001年のアメリ同時多発テロアフガニスタン侵略戦争以降、私達が反戦運動を行う中で歌い続けてきました。
せっかくなので歌詞を紹介します。

『すてきなニュース』 詞・曲:苫米地サトロ

泣きながらあなたの帰りを待ってる日々は
今日で終わり すてきなニュースがラジオで流れた
時計台がこの日を刻んで町の上に建つ
オルゴールは進軍ラッパをつないで作ろう

 子どもたちの踊る服は
 世界中のすべての色
 信じられるかい すべての戦場が
 なくなった 今日なくなった

屋根裏に隠したままの楽器を開けて
気の利かないデザインの銃に花を差したら
それぞれの旗を降ろして迎えにゆこう
新しいうたが吹いてくる あなたが聞こえる

 子どもたちよ 子どもたちよ
 怯えないで 隠れないでいい
 信じられるかい すべての戦場が
 なくなった 今日なくなった

 子どもたちの踊るうたは
 世界中のすべてのあいさつ「(各言語で)」
 信じられるかい すべての戦争が
 なくなった もうなくなった

最初は定番の結婚おめでとうな歌にしようかという話の流れだったのですが、『すてきなニュース』はどうかという提案を聞いて、私はこれだ!と思いました。この世界の中にいる二人が、本当に幸せになろうとするとき、自分達と社会というものは切り離して考えられないものだと思うんです。私達が二人に贈る曲としては、単におめでとうと言うだけじゃなくて、これからも自らの生き方を平和な世界をつくる取り組みと重ね合わせていってもらいたいという思いを込められるこの曲が一番でした。とっても押し付けがましいんですけどね。
戦争は今もあって、そしてこれからもまだあり続けるのでしょうけど、それでも私達は戦争を無くすために活動していきます。それは夢みたいな話かもしれないけど、たくましい想像力は人を動かす力があると思います。
何だかこういう結婚を祝う会とかに参加すると、自分の活動の原点みたいなものを見直す機会になりますね。
それにしても、初めて会った彼女の夫さんに喜んでもらえたのが何か嬉しかったなぁ(笑)
『すてきなニュース』は作者のサトロさんがコピー自由だと言っています。ネット上での送受信も好きなようにできるので、興味のある方はメールをください。
(文責 contack)