派遣・請負・ワーキングプア!?「雇用の変化」はなぜ起きた?(1)

ここからが本題。
近年、僕達を取り巻いている雇用と経済の状態についてです。

1.まずは簡単なデータから。
1)はたらく人の3人に1人が「非正規」に。

◎全雇用者のうち、95年に1001万人だった非正規労働者は、2007年には1726万人に増加。
割合としては95年当時で21%、07年で33%。
総務省労働力調査詳細結果」2007年より。

2)特に15歳〜25歳までの約半数が非正規

◎24歳以下の雇用者に占める非正規社員比率は、97年当時で38%。06年には49%。
総務省「労働力特別調査」より。

3)その結果、低賃金の労働者が増え・・・。

◎年収200万円以下の人口は95年当時で800万人。
06年で1000万人超。
国税庁「06年民間給与の実態」より。

4)非正規を雇う大企業が儲かる。

◎95年当時、企業の経常利益は約25兆円。従業員給与は1人あたりの年収で385万円。
05年は企業が50兆円、従業員給与は年収で350万円。
「法人企業統計調査」より。

今の日本の「はたらき方」の特徴は正規雇用を減らして、非正規雇用(派遣・請負・アルバイト・パートなど)を極端に増やしている事です。同時に失業率も、ここ最近はほとんど改善されていません。

正社員への大規模なリストラから始まり、深刻な失業率の増加、そして異常な長時間労働と「非正規社員」というあからさまな待遇差別・・・。
はたらき方の変化を追っていくとこのような流れになるでしょうか。

しかし、この変化は自然に起こったのではありません。物事には必ず原因があります。

それを知るため、10年前にタイムスリップ・・・。

派遣・請負・ワーキングプア!?「雇用の変化」はなぜ起きた?(2)に続く。


(文責 sa)