すばらしい決断

 1998年に自殺した仙台市中山中教諭大友雅義さん=当時(36)=の遺族が、地方公務員災害補償基金宮城県支部に公務災害(労災)認定を求めた訴訟で、支部長の村井嘉浩知事は10日、公務災害と認定した仙台地裁判決を受け入れ、控訴しないことを決めた。

 10日午前の定例記者会見で明らかにした。村井知事は「残された遺族の感情を考慮し、これ以上争うのは適切でないと判断した」と述べた。

仙台・中山中教諭自殺労災認定 基金県支部が控訴断念
(河北新報 2007年9月10日)

なんといさぎよい村井知事の決断でしょうか。安倍首相と比べるのも申し訳ないほどです。もちろん、最初から認めて裁判などしなければ良かったのですが、それにしてもこれは今までの判断が間違っていましたという表明です。特に遺族の感情を考慮してというところ、私の政治的立場は村井知事と全然違いますが、こういう人間性はすばらしいと思います。浅野前知事よりはるかにいい(笑)。県に上告するなメールを送っていましたが、今度はよくやった!メールを送ります。
そして、県にこういう判断をさせたのが遺族や弁護団や教師の仲間達の努力のおかげなのは間違いないでしょう。本当に御苦労様でした。失われた命を取り戻すことはできません。これだけはどんなに後悔してもどうにもならないことです。この裁判を、過労死や過労自殺を無くしていく力にしていきたいですね。

(文責 contack)