単純に微笑ましいとは思えない

 愛子さまが参加したお遊戯では、とんがり帽子をかぶり、ほかの年長組園児と一列になって入場。手を大きく振って笑顔で会場を回った後、ご夫妻の前で止まり、「こびとさん」の曲に合わせて楽しそうに踊った。

 皇太子さまはビデオカメラとカメラで、雅子さまはカメラで愛子さまを撮影。愛子さま男児とペアになって退場すると、拍手を送っていた。

愛子さま運動会 笑顔でお遊戯
(東京新聞 2007年10月6日)

いやー、愛子さんっていつの間にか大きくなってたんだね。来年は小学生だって。

この記事、愛子さん以外の子どもは「ほかの年長組園児」なんて一緒くたにする始末。いけませんな。運動会は子ども達みんなが主役です!皇太子家の家族新聞で「うちの愛子が…」などと書くならいいのですが。

両親はビデオとカメラでしっかり撮っていたそうですが、引用元記事の写真を見ると我が子が目の前に来たときはカメラを置いて見ていたようです。そうです、こうでなくては。
行事のたびに撮影係に駆り出されるお父さんとかいますが、やっぱり生の目で見てほしいですね。今この瞬間の子どもの姿を生で見ることは、これ以上ない感動だと思うんです。別にビデオがダメだとは言いません。でも延々と撮り続けるのではなくて、レンズを通さない自分の目にしっかりと焼き付けましょうよ。子ども達ががんばっているときに、フラッシュバシバシとか、どうかと思うよ。

それにしてもこの写真、本当にいいですね。楽しそうな園児に幸せそうな両親。素敵だなーと思います。とは言え、この写真はプライベートな空間を侵して撮ったものです。皇族はこの監視の目から逃れることができません。わざわざこんな記事を取り上げる私も同罪でしょうか。本来なら無数の可能性があるはずなのに、愛子さんは生まれながらに未来が決まっているんですよね。

基本的人権を否定された皇族という立場にあの人達を押し込めておくが、本当に敬うということになるのでしょうか。今私は基本的に護憲派ですけど、人権は全ての人にあるべきだと思っているので、いずれ憲法改定が必要だと考えています。

(文責 contack)