最賃生活体験結果報告

全世界のみなさんあけましておめでとうございます。…ってもう10日を過ぎてますね。

大変長らくお待たせしていました。最低賃金生活体験の結果報告をします。

こんなに遅くなってしまっのは最賃生活のために死んでしまったわけではありません。
ちゃんと生きてました。年末はもう寝る間が無いくらい忙しくて…。

ここでおさらい。
僕は昨年の11月から1ヶ月間、宮城県最低賃金である時間給639円で、1日8時間×22日とした場合の賃金のみで生活を行ったのです。
ワクワクするような話しでしょう?

さて、体験ではこのお給料から税金、社会保険料、家賃、水道光熱費、任意保険料、携帯電話代、新聞代、等々の固定支出を引いて行きます。
残ったお金が食費や交際費、消費支出に使えるのですが、今回の僕のケースでは、残金が3万円余りになりました。

一見、楽な額に見えますが、僕は実家暮らしのため家賃が安く設定されています。
一人暮らしの体験の場合だと、実際の家賃を家計簿に計上します。
その場合、家賃は4万円を軽く越えるために、残金は一万円少しになるでしょうか。
このようなケースとの公平性を保つために、実家暮らしのケースでは食費の金額(自宅でご飯を食べた時)を固定します。
(1)朝400円
(2)昼は使った額
(3)夜は600円
というルールです。

結論から言うと、今回の体験では8000円あまりの赤字になりました。
実は残り一週間の時点で全くお金がなくなり、それでも赤字額を少なくするために1日1食でがんばっていたんですが…、さすがにフラフラになりました。

では、そんな生活の内容を簡単に紹介します。

●出費の特徴
ほぼすべてのお金が食費に消えることになります。

食費以外の支出を挙げると…映画のチケット(1000円)、ガソリン代、灯油代、薬品代でした。
全部で一万円弱だったかな。

●食事の特徴
食費の中身については、実家暮らしの場合、普段と変わらないものを食べることができます。唯一の救いです。
問題は回数なんですが、1日3食食べていては20日かからないうちに破産します。
僕の場合は1日2食を基本に、仕事が休みの日には絶食を敢行するという過酷なローテーションを組みました。
はっきり言うと、もう食費以外に削る部分がないからです。
ですが、これでも金額的にはギリギリです。缶コーヒーを1日一本買えば、もう1日の予算をオーバーしてしまいます。

勿論、酒、タバコ、コンビニの3大嗜好品はご法度です。
とは言うものの、僕はタバコの誘惑には勝てずにちょっとだけ吸ってしまいましたが…。
タバコ一箱のために1日絶食が必要になるのはキツかった。


●体験を彩るトラブル
宮城県は何だかんだいっても東北なので、11月頃には灯油ストーブ、ファンヒーターが欠かせません。

世界的な原油高の影響と暖冬が重なったために、今年はギリギリまでストーブを我慢しましたが、やっちまいました。
15日を過ぎたあたりで高熱を出し、KO寸前の状態に。
仕事を休むわけにはいかないので、矢吹ジョーがノーガード戦法を敷くがごとき状態で出勤しました。

この間も飲まず食わずの生活は続いているため、(タイトルマッチに向けて減量しているわけではない)2日後には真っ白な灰になり、(5ラウンドTKO)早退を余儀なくされました。社長(最賃セコンド)の視線が痛い…。
パンチドランカーならぬ最賃ドランカーです。
うへぇ…へへ。

おまけに早退して帰るために乗った電車がポイント故障を起こし、2時間車内に閉じ込められるという、力石徹の真似までしてしまいました。
(この辺わかるかなぁ?)
当然お金は無いので病気にも行かず、クスリも買わずにやり過ごすことになりました。

以上が今回の最賃体験の内容です。
明日はこの生活体験を通して思ったことを書きます。

最賃体験で思う事に続く。

(文責 sa)